父が入院し、そのまま施設に入ることになった日、実家は「いつか考えよう」と思っていた場所から、急に「片付けなければならない場所」に変わりました。介護の手続きと並行しての片付けは、思っていたよりずっと疲れます。
親が家を離れると、家は一気に空きます。誰も住まない部屋は、その日のうちに「管理の対象」になります。私の場合は、次の3つが同時に来ました。
どれも「今日やらなければ死ぬ」わけではないのに、全部が気になって、結果的に全部が中途半端になりました。最初から順番を決めておけばよかった、と今は思っています。
最初にやったのは、物を動かすことではなく、線を引くことでした。
| 自分でやる | 思い出品の選別、写真、書類の確認、貴重品の捜索 |
|---|---|
| 家族で分担 | 仏壇・位牌の相談、親戚への連絡、形見分けの連絡 |
| プロに任せる | 大型家具・家電の運搬、大量の衣類、屋外・物置、不用品の処分 |
この線を引くだけで、気持ちがかなり楽になりました。「全部やらなきゃ」が「ここまでは自分、ここからはプロ」に変わるからです。
※介護と片付けが同時に来ると、心身の負担は想像以上に大きくなります。つらい状態が続く場合は、地域包括支援センターなど公的な相談先も選択肢に入れてください。
コツは「慣れてから手の込んだ場所に進む」ことです。最初から写真の整理を始めてしまうと、1日で心が折れます。
捨てられない物は、捨てるか残すかの二択にしないで、1つの箱にまとめて「保留」にしました。
1年たつと、不思議なほど判断できます。時間が判断を手伝ってくれるので、迷ったときに決めなくていい、というのがこのルールのいちばん良いところでした。
私の手に収まらなかったのは、次のようなものでした。
介護の手続きと往復だけで精一杯だったので、ここは無理をしませんでした。複数社から無料で見積もりを取れるサービスを使って、「作業範囲」と「金額の幅」を並べてから決めました。1社だけだと、その金額が高いのか安いのかが分からないまま決めることになります。
親の入院と片付けが重なると、判断する体力が残りません。だから私は、金額の比較だけは先に済ませておくことにしました。
実家の片付け・遺品整理のお申し込み後、ご登録の連絡先へ業者から確認の電話が入ります(見積もりは無料です)。「WEBだけで完結」「営業電話ゼロ」をお約束するサービスではありません。
片付けは、親が元気なうちに始められればいちばん楽です。ただ、入院や入居で急に始まっても、順番さえ決まっていれば必ず進みます。全部を一度にやろうとしないことが、たぶん一番大事です。